京都府立洛南病院 |
京都府立洛南病院 吉岡隆一院長殿並びに内谷看護部長殿 「心神喪失者医療観察法病棟」新設を巡っての 公開質問及び意見書 私たちは、1976年設立の精神病患者会前進友の会と申します。また、患者会が設立母体運営主体となって1988年に認可を受けたやすらぎの里作業所とも為っております。40年以上拠点としていました山科区の日ノ岡から、昨年の10月伏見区の石田大山に引っ越して参ったトコロです。貴院とは、距離にして、4キロ弱、車なら10分ほどの距離に居ります。コレもナニかの御縁でしょうか。地元であり身近であると、言えましょう。ジックリとおつきあいくださいませ。身近な患者会作業所として、貴院の医療内容の充実に微力ながら協力を惜しまない決意と覚悟でございます。さて、身近であると云うコトは、貴院において此のたび観察法病棟を拵えて運用を始めるということに、不安に想っているなかまが多いと云うコトであります。町内会の皆様方が『迷惑施設』ができるので不安だと云うとても差別的な不安とは、全く意を異にする精神病者の精神病患者のセーカツから来る不安と云うものです。ただでさえ我々精神病患者は『セーシン病』の『キチガイ病』の『キタナイ』は『キケン』やは『キツいキチガイ』やは『異常者』やは『生活保護』やは、だのと、世間様から散々に言われ続けワルう見られ続けてるのです。しかも、なんとかかんとかフツーにセーカツしていても、この町内から、アパートから、学校から、会社から、出て行けと、表裏なく言われ続けているのです。そこにさらに、上乗せで、『観察病棟帰り』の『触法精神障害者』となったら、『ハクが付き過ぎて』、『スティグマに為りすぎて』、外で暮らせなくなるのではないか、出歩けんようになるんじゃなかろうか、と、ますます、ワシ等キチガイは、暮らしにくくなる、のでは、と不安でいっぱいです。 さてと、吉岡さんや、不思議なもんやなぁぁぁーー一緒に友の会の夏レクにも行ってたやん、写真もあるんよ、今度持っていこう。懐かしいよ。京都滋賀精神医療人権センターで、一緒に活動してたこともアッタもんな。最後に京大で会ったのは2005年ごろ、「懲りない精神医療 電パチはあかん!!」を売りに行ったときじゃなかったっけ、確か、15か16冊その場で買ってくれたような記憶がある。あれからずいぶん過ぎた。えばっちは、相も変わらず患者会にいるよ。吉岡さんは、ずいぶん変わったのかなぁぁぁーーエロウ為って変わってシモウたんかなぁぁぁ、『立場』ってモンがアルようになってしもうたんかなぁぁぁーーーそれとも本当に『観察法病棟バンザイ』の考えになっちゃったのか、、、、アンタもタイヘンかもシレンが、延々と患者会でレクやって食事会の食卓をなかま達と囲んでセーカツをみんなで、みんなで続けてきた、高齢のなかま達を看送ってきた、週一で精神病院に面会し続けてきた、なかまの入院をなかま達で説得して連れて行った、ソンな患者会を開き続け、クリスマス餅つき大会をやり続け、セーカツからくる「保安処分やらイローーンなモン」に終始反対してきたこっちの身にも為ってくれや。しかも、クスリ飲みながらやで、殺生なハナシやないかい、、、、、、、山下院長とは第二回2021/2/17も第一回2020/10/21も、団体交渉は、内谷看護部長さん含めて、実のあるハナシが出来たんよ。吉岡さん、その二回の話し合いのうえで、少なくとも、次の点が問題点だと了解できたはずナンよ、だから、次は、吉岡さんと実のある実質的な話し合いをしたいのんや。やりたいんや。ハナシ合いやろうや。ヤルで、コレは、、、事務長なんか連れてくるナや、患者と看護士と精神医とでハナシ合おうや、実のあるハナシをしたいんよ。たまたまこれもご縁や、一緒に活動した仲やないか、『立場』は違ってしまった、でも話し合いはチャンとできるんじゃないかな。いや、せぇなアカンでコレは、、二月の何時かの水曜1400時から1700時まで、で、時間とってくれないか、よろしくお願いしたい。是非とも、や。下記は二回の団交の話し合いの問題点のまとめや、以下十点の吉岡さんの存念を聞くところから出発したい。また、以下二点の吉岡さん個人への質問がアリマス。話し合いを進めるにあたって、以下の十二点の回答を書面化していただいておくと、ハナシ良いかもしれませんね、、、 ❶「心神喪失者医療観察法」が法案として国会に提出されていた時点では、吉岡院長は法案に賛成していましたか、それとも反対していましたか。 ❷吉岡院長は「精神医療」「日精診」誌上において積極的に『司法と精神医療の相互相乗り入れ制度』を提起しているかのように見受けられますが、其の意図するところはナンなのでしょうか。 ①ガイドラインの18か月ですらを大幅に超える長期入院に為ってしまっているのは何故なのか ②自殺者が余りに多いことをドウとらえているのか ③内省療法をドウ認識しているのか実施するのか心理拷問ではないのか ④m-ECT、クロザピン、看護士の暴力CVPPPをドウとらえているのか ⑤高度に機能分化し過ぎた医療が医師看護士看護婦にどのような影響を与えてしまうのか ⑥ハードが出来てしまえば造るに苦労した世代の医療とは別に次世代若手からは其のハードに規定されてしまう医療に為らないか ⑦洛南病院として過去現在の刑事事件に巻き込まれてしまった患者さん達への対応に問題はなかったか ⑧刑事事件に巻き込まれてしまった患者さんへのそもそもの事実認定について司法を信じての治療開始で良いのか ⑨稼働したとして、外部のものが定期的に入れるのか、外部からの監視の眼が必要なのではないのか、、ソコに地域の精神病患者会も入れないか ⑩そして、長らく宇治の地で作業所所長をやってきはった棚谷さんが前回最後にハッキリと文書で持って指摘した三点の疑問点については、洛南病院には答えて頂くほかないと、強く想ってる。ソッチに残ってるはずやで、探し出しといてや。しかも、当方の質問状31点の質問にも全て答えて頂いているわけでもないしね、とにかく、話し合うか。愉しみにシテルよ。最初の質問点も一応再掲しておきます。 ①一度、前進友の会と、会って話しが出来ませんか ②観察法病棟を運用するツモリですか ③ソレは何故ですか ④予定されている年間予算はお幾らですか ⑤『観察法病棟帰り』と云うスティグマを生みませんか ⑥この法15年の実績の中で『自殺者』は何人に為っているのでしょうか ⑦『自殺者』が多い原因は何だと考えていますか ⑧『多剤大量投薬』を実施しますか ⑨『内省療法』を実施しますか ⑩『認知行動療法』を実施しますか ⑪『鉄格子』『保護室』『四肢拘束』『看護士の暴力』を実施しますか ⑫『m-ECT電気ショック電パチ』を実施しますか ⑬この法15年の実績の中で最長入院年数はどのくらいですか ⑭長くなる原因は何だと考えていますか ⑮本人の希望する或いは信頼する医療福祉環境から断絶することをドウ考えていますか ⑯現代書館刊、浅野詠子著『ルポ刑期なき収容 医療観察法体制という社会防衛体制』を読みましたか ⑰アットワークス社刊、江端一起編著『キーサン革命宣言 精神病者のセーカツとカクメイ』を読みましたか ⑱『再犯予測』は出来得るとのお考えですか ⑲司法制度ですか精神医療制度ですか ⑳そのように考えるのは何故ですか ㉑副院長が当会の夏レクに参加していた事実はありますか ㉒副院長が京都滋賀精神医療人権センターの活動に参加していた事実はありますか ㉓何年間活動していましたか ㉔その間『処遇困難者専門病棟』構想に反対していた事実はありますか ㉕当会会員江端一起の記録やカルテは残っていますか ㉖本人の希望により廃棄処分とすることは可能ですか ㉗観察法病棟を運用前に見学することは出来ますか ㉘観察法病棟を運用中に見学することは出来ますか ㉙『保安処分』をドウ考えますか ㉚この法による患者の『自殺』は『治療』の『成果』と考えているのではありませんか、ドウなんダ ㉛府立洛南病院が果たしてきた役割と歴史を、現在の幹部諸君はドウ考えているのか 以上 2022年1月14日 精神病患者会前進友の会 押印 (執筆責任 江端一起) |
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